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理想の私
人は何の為に生きているのだろう。
毎日、同じ事の繰り返し。
こうなったらいいのに、ああなったらいいのに、
頭の中にいろいろ思い浮かぶけどどれも思い通りにかなった試しはない。
特に恋愛に関しては。
私は、子供の頃から面食いだったと思う。
初恋も芸能人やマンガの登場人物だった。
生きているんだか、死んでいるのだか本当に実在していたかどうかあやふやな、
そんな手の届かない遠い世界の人に憧れた。
こんな夢ばかり見ていた少女もいつしか大人になり、
そろそろ現実に目を向けなければいけない今日この頃。
でも、私はまだ心の中にこの少女の姿を消せずにいた。
私の理想の人とはいたってシンプル。
それは、見た目が2枚目で中身が3枚目。
とにかく見た目重視。かっこいい人が好きなのだ。
世の中顔じゃないよと言うけれど絶対嘘だと思う。
人は、本来美しいものが生き物なのだ。
それは特に容姿が美しくない人程、強いようだ。
要するに、ブス程理想が高いということだ。
かく言う私もその一人。
本屋で、ファッション雑誌を見た後、
トイレで自分の姿を見るとがく然としてしまう。
同じ人間なのに、どうしてこうも違うのだろう。
美人に生まれたかった。
勉強なんかできなくてもいい。
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