24時間のドライヴ

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24時間のドライヴ

ガソリンで動く車が走り抜けた時代の、とある年。 6月の、夏至の週の日曜日。 フランス。 サルト県ル・マン市郊外。 一台の日本車が、『24時間』のドライヴを、間もなく終えようとしていた。 コロモ・CS050Hybrid 7号車。 ――今年の『ル・マン24時間レース』の首位を走るこの車。 最後のステアリングを任されたドライバーは、ユノディエールのストレートを、余裕綽々で駆け抜けていた。 唇に、歌を口ずさみながら。 「東京ゴールデンカイツぅ~  王者の道を往けぇ~  東京ゴールデンカイツぅ~  並ぶ者は無し~」
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