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大一章 天上天下唯我独尊
遠い遠い遥か昔のインドでの話です。
インドの北の方にある国に、
一人の玉のように太った王子さまが産まれました。
名前はシッタータ、
母親の母乳だけでは間に合わず乳母の母乳を次々と吸っちゃ寝、
吸っちゃ寝の繰返しの毎日で、
丸々と太り3歳になる頃まで一人歩きもできないありさま。
さらに始めての子供ゆえの行き過ぎた両親の甘やかしに加え生まれつきの怠け者なのでしょう、
国中から優れた家庭教師を招くのですが、
なにぶん本人にやる気が無いものですから5歳を越えても自分の名前を書くのがやっとの立派なボンクラに育ちました。
後の伝説として語られた、
生まれてすぐお立ちになって天地を指さし天上天下唯我独尊と叫ばれた話しは嘘も嘘の大嘘でして、
国王の権力による改算か後世の釈迦を神格化する利権集団の捏造でしょう。
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