大一章 天上天下唯我独尊

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時は流れシッタータにも三十路前、 目を見張るような美味しい料理も、 たらふく食えば飽きるものです。 何千種類のスパイスを使った自国の料理にも飽きがきて、 半年前から隣国の周から珍と言う料理人を連れてこさせ中華料理とやらを作らせました。 ころもをまとった小エビを熱い油で揚げ、 甘辛の調味料にあえる料理でこれも最初は旨かった。 だが珍は、 馬鹿のひとつ覚えか毎日毎日、 すべての食材を油で揚げるものですから、 最近シッタータは胸焼けがして食べる事が苦痛になってきたのです。
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