大一章 天上天下唯我独尊

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だめだ、 このままではこの城にいれば、 冷蔵庫の扉を開けてしまう。 シッタータは悟りました。 普通の人なら遠の昔にに気づくのでしょうが、 シッタータはこの時始めて自分の弱さを知ったのです。 翌朝シッタータは父である国王と母である王妃さまの前に進み、 旅立つ事を伝えました。 王妃は「これシッタータ、 何をバカな事を言うのです、 お前は父上の跡を継ぎ立派な王になるのです」と泣きながら諭すのですが、 まさかダイエットのためにしばらく旅に出るとは言えず「母上さま、 私は出家して世の苦しむ人びとを慈悲の心で救いたいのです」と一寸足りとも思ってない世間受けの良い言葉を選びいけしゃあしゃあと吐いてしまいました。
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