第三話

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 ナイフで全身を撫で切られた様なその跡は、目を背けたくなるほどだった。  拳が知らずに握られる。 (必ず助けてやる。陛下に言われたからじゃねぇ。人が死ぬのは見たくねぇからだ!)  自分の仕事に誇りを持つ救護員は、己が立つべき場所へと向かう。  断つのではなく、その命を未来へ繋ぐための戦場へ。  
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