死ぬほど愛してる~おまけ~2頁

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ーやばいー      「あっ、あっんぅ。」  さっきより激しい律動に体中の力が抜ける。  そのまま意識を飛ばしそうになるも何度も呼び戻されて快楽の波に飲まれそうになる。  「やばいなぁ…。稜ちょっとの理性保つの限界かも。」  獣みたいな瞳が俺を捉えた瞬間体中に歓喜とも言える背徳感が生まれる。  爽が理性と本能の間で揺れている、ただそれだけが愛しい。  いや、それ以上にだ。  「も、いいから!…………挿れて?」  こっちは本能なんてすでにグズグズでいるのに爽だけ余裕とかなんか卑怯じゃないか。  「あ…んぅ。はっ。」  普段の爽とは全然違う。  そこにはすべてを食らうような欲望という抽象的な本能に従う狼がそこにいた。  「やぁぁ!!」  ひと思いに奥まで挿される。  すでに何ラウンドかしていたおかげで切れるということはないがこの強烈な甘さを帯びる波には慣れない。  俺も振り落とされまいと爽に必死にしがみつく。  乱暴なキスとだんだん早くなる腰の動きに俺の意識は混濁を極めていた。  キスでさえ爽は俺の全てを暴いてしまいそうなのだから何も言えない。  俺の腹の中で膨れ上がった爽がひと際膨張し、俺の腹の中を温かいもので満たす。  同時に俺もイった。  ゴム越しにも伝わる温かさに思わず微笑むと軽めのキスが降りてくる。  「おやすみなさい、稜。」  あぁおやすみ、爽。  俺は意識をそっと手放した。      ー手を包む温かい温度に包まれてー  
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