秋葉原でヤマノテライン・アンゲロスに出会った

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「あなたはそう言いながら、それでも終わらせることができない、捨てることができないのよ、自分のちっぽけなアイデアを」 ヤマゲロはそう行って小さく笑う。 「あなたがずっと気になってる人に会わせてあげるわ。私の頭の上の山手線がぐるぐる回って行き先を決めてくれる」 ヤマゲロの頭の輪は線路になっており、小さい山手線がぐるぐると周り続けている。時々、駅に停まるのだ。 「はい、新宿に停まりました。じゃあ行きましょう」 ヤマゲロはそう言って、佐々木の手をとった。 佐々木は一瞬にして秋葉原駅前から新宿駅前に飛んだ。
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