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ああ、意味不明なことを言っている。こんな緑色の天使とも呼べないようなくそうざい女のことなど無視していたほうが、よっぽど幸せに違いない。
この女の見た目もいちいち説明する必要がない、捨ててしまえば。
だが、佐々木は自分のズボンのポケットからボロボロになったいいかげんなクリエイティブカードことICカードを出してしまうんだ。そして、ヤマゲロにうながされるままにカードを券売機にかざしてしまう。
ヤマゲロの足はブーツの形をした券売機になっている。時間という名のコインを入れれば、カードにチャージが可能だ。
「この設定で面白くなると思ったが、俺には面白く出来なかった。だから捨てるんだ。もういいだろ。ちょっとだけチャージしたが使わない」
佐々木はそう言うが、おかまいなしにヤマゲロはしゃべりつづける。
「ではそのカードを私の手についた自動改札にタッチして」
「だからいいって。結構です。面白くなることはねえよ、お前が出てきたところで」
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