嫉妬

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美夕の意識は、滉によって抱えられ、どんどん沈む。 「あはあっ、ああ、あ」  滉の大きな手に、美夕のか弱く細い手が添えられていた。 滉はその白い手を、握りしめ、指先を口に含んだ。  この白い躰を初めて目にしたのは、襲った日ではなかった。  あの夏祭りの日だった――。
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