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俺たちは何度も何度もやってきた。戦場では常に同じようにして繰り返されていたよ。
俺たちはちっぽけな金属の塊を弾き出す。両手で耳をふさいで見ないようにした。目を閉じて聞こえないように必死に努めた。もたれ掛かった友人は人形だと言い聞かせたよ。
やっぱりだよ。シンプルなんだよ。
ましてやもう何度も引き金を引く理由(わけ)はなかろう。
ましてやもう引き金を引くのをためらうわけはなかろう。
ツケを払う時だ。この一回で終わるのならよっぼどいい結果だろうさ。
お前に眠る宝石は濁り過ぎた。本来ならあと一億個は回収しないと足りないぐらいだよ。だが今回は大出血の特別サービスだ。
たった一度きり、じゃあさようなら。哀れな哀れなシニガミサマ。
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