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日曜日で良かったと目覚めて思う。
心の状態は悪い。
結は寝不足のまま眼を閉じていた。
起き上がれないほど重苦しい空気に包まれて時間が過ぎるのを待っている。
寝返りを打っては忘れようとしたが、カナタの言葉は結を確実に追い詰めていた。
(将来が見えない)
どこまでも暗闇に突き落とされていく。
目の前が真っ暗になった。
次に目覚めたときスマホにカナタから連絡が入っていた。
高校の時に交換した電話番号からライン登録したことが不味かった。
(ほっといてよ、もう)
胸中で呟く時間さえ惜しかった。
ラインをオフにして味のない食事をして溜め息を吐いた。
結は確実に壊れている。
自覚症状が薄いだけであった。
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