アンサンブル・カクテル

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「いつか、言わせてみたい言葉がある」 結の気持ちも知らずにカナタは囁く。 「俺なしで生きていけないって、ね」 「絶対言わないと思います。結婚する気もありませんから」 結ははっきり言った。 「誰にでもそういう」 「本心です」 「やれやれ」 カナタが呆れたように笑った。 飛行機は離陸し、空の彼方に消え去った。 20181021
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