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知らない言葉だ。
と言うか、オレは、もう死んだと思うぐらいの深い傷を負わされたいたのに。
ふと、首に見たことのないネックレスがついていることに気付いた。
どこまでも透き通るようなネオンブルーの花びら型の石。
何だ?これ?
オレの服装は変わらない、黒のシャツの上に真っ白の戦闘服。
髪の長さも変わらない。
腰までの銀色の髪の毛。
意味が分からない。
それなのに……。
オレは全神経を集中させて、天狐に戻ろうとしたが……、いつまでたっても姿が変わらない。
オレは……。一体……。
次の瞬間。
嗅ぎ覚えのある匂いを感じた。
これは……。間違いなくセルリアンの匂いだ。
セルリアン。
オレはその匂いの元に行こうと走り出した。
走り……出した。
暑い、イテ。
何だこの地面、両手に熱が伝わって、あまりの暑さに手を地面から離してしまった。
手が赤い……。
「ママー、あの人4本足で走ってた」
「だから、見ちゃダメだって言ってるでしょう」
明らかな悪口を言われていたが、今のオレはそれどころじゃ無かった。
ここは一体どこなんだ?
オレの体はどうなっちまったんだ?
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