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毎朝、学校の最寄り駅のコンビニで見かける、お気に入りのお姉さん。
ポニーテールにした栗毛色の髪。
手には、いつも同じ、サラダと明太子マヨのおにぎり。
腕時計でチラチラ時間を気にしながら列に並んでいる。
“よし!今朝は、すぐ後ろに並べた。
今日は1日良いことありそう♪”
晶(あきら)は小さくガッツポーズした。
自分は、そのお姉さんが好きなのか?
それとも、中学生の時に大好きだったあの人の面影を追っているのか?
まだ自分でも、その気持ちの正体は分からない。
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