伝える

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終業式の日。 出張で昨日の夜家に泊まったお兄ちゃんと、朝、一緒にコンビニに行った。 寝癖を直し、ビシッとスーツを着たお兄ちゃんは、自分が知っているお兄ちゃんとは別人だ。 「奈緒さんおはようございます。」 「あっ、晶ちゃんおは…。えっ?五十嵐…先輩?」 「うん?あぁ、えーと…安藤さん?安藤奈緒さん、バスケ部で一緒だった…。」 「えっ?安藤?奈緒さんの名字…安藤なんですか?」 「えっ?うん、ていうか、五十嵐先輩と晶ちゃんて…。」 「あぁ、俺の妹だよ。すぐそこの高専に行ってる…。」 「妹…さん?」
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