伝える

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『明日12時、中学校の校門に来て下さい。』 約束の前日、LINEを送った。 あれから、お互い連絡はしていなかった。 夏休みに入ったので、朝コンビニで会うこともなかった。 「こんにちは、晶ちゃん。」 「こんにちは、奈緒さん。」 グラウンドが一望出来る、鉄棒の横の朝礼台に並んで座った。 「あんな形で、お互い繋がっていたんですね…。」 「ね…。びっくりしたよね。」 「あの……。自分、華穂先輩のことが好きだったんです。普通に、恋愛対象として…。」 「そう…なんだ。」 「あれから、ずっと誰も好きになれなくて…。でもこの春、奈緒さんに出会って。気付いたら、その…好きになってました。」 「晶ちゃん…。」
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