伝える

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「これからどうしようか?」 「えーと…うーん…。ゴメンなさい。何も考えてませんでした。」 奈緒さんからの、まさかのOKの返事に、自分はもう、いっぱいいっぱい。(汗) しかも今、手を繋いで歩いてるし…。 「じゃあ、わたしのアパート行く?」 「えっ!いや、無理です…無理無理。ハードル高過ぎます。(汗)」 「いや、冗談だから。(笑)」 「うぅ…。もう、からかわないで下さい。(泣)」 奈緒さんが笑った。 「わたし達のペースでやっていこうね。焦らず、ゆっくりと…。ね?」 「はい。」 “奈緒さんの横顔、綺麗だな。 まさか、あのコンビニのお姉さんと、こうして恋人同士になれるなんて…。” 「奈緒さん、好きですよ…。」 「ありがとう、晶ちゃん。わたしも好き。」 そう、自分たちはまだ、始まったばかりだ…。 『忘れられない人』 おわり
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