〔指相撲〕

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〔指相撲〕

〔指相撲〕 ある暑い夏の放課後、部室では風見と氷河が、指を絡ませ激しく体を動かしていた。 翔「くっ!くっ!くっ…」 氷河「ハァハァハァ…も、もうダメだ~!ハァハァ…」 翔「ど、どうだ(とおる)、も、もう満足しただろ? 氷河「ま、まだまだ!も、もう1回ヤろう!」 翔「何回ヤっても同じだよ。お前のは短いから、奥まで届かないんだ。」 氷河「ヤってみなくちゃわからないだろ?もっと激しく動かせば…」 そして、2人の動きが激しさを増し、お互いの体から吹き出る汗が、部室の床を濡らせていた。 そんな様子を、ドアの隙間から覗いていた男子がいた。同じ部員の『太陽 (ひかる)』だ。 その2日後… 放課後の部室に、いつものように、みんなが来るのを待っている風見の姿があった。 翔「遅いなみんな、なにしてんだろ?」 「ガラガラガラ…」 光「あれ?風見君だけ?」 翔「お、やっと来たか。ん?(ひかる)だけなのか?冬李(とうり)は?一緒じゃないのか?」 光「あ~、冬李なら授業中に居眠りをして、その反省文を書かされてるよ。今日は来ないんじゃないかな?」 翔「へ~、お前達が別々なんて、珍しいな。 ところで女子達を見なかったか?」     
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