隔離された空間

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「……コイツの言い方は悪いが嫌々参加はしなくていい」 「だってよ満月よかったじゃん」   「花火、王子に叱られて大人しかったのに復活したんだね」  満月は隣で話を聞いていたが王子に叱られて落ち込んでた花火がいつも通り に話しかけて来るのに対してそう返せば、軽く頭を叩かれてしまう。 「何で叩かれたの」 「腹が立ったから」 「そんな理由で……」  満月が片手で叩かれた所を押さえながら問い掛ける。そしたら花火は顔を 笑みを浮かべて満月へと返事を返した。 「満月と花火まだ俺の話は終わってないから静かに」  満月と花火は少し緊張した雰囲気に飽きて喋っていれば、王様の声が耳に 届いて黙り込む。 「それでヒュドラと雑魚の始末だが複数に隊を分けようと思う。厄介な奴は一匹 だが邪魔なのは大量に居るからな。という事で王子が俺の変わりに引き継ぎ 話してくれるから」 「なぜ俺が……」 「そういうのは考えんの苦手なんだよ。な? 頼むよ」  困り顔で両手を合わせる王様に王子は長いため息を吐き、 仲間を見渡した。 「王様に変わり俺が引き継ぐ。あと強制はしないと言ったがこの場で俺に任命された 奴は強制参加だ。分かったな」  王子がそう告げる。その瞬間静かだった空間がまた騒がしくなるが、気にする 事なかった 「まず雑魚を引き付ける囮部隊の隊長に満月。そして支援能力を持つ奴等は この部隊に入る事……満月、拒否権はないができるな?」 「大丈夫です」 「次の隊は雑魚掃除する後衛部隊。この部隊は囮部隊の近くで戦う事になる危険な  部隊だが勝利を手にするのに必要な部隊だ。それでこの部隊の隊長は花火お前だ」  王子は花火の方を見て告げれば、間を少し空けた後に嬉しそうな表情で 「はい」と大きな声で返事をした 「最後、ヒュドラと戦う前衛部隊。この部隊に必要な者は物理系能力値が高い者と 毒無効能力と炎系能力を持つ奴等だ。この隊の隊長は王様、副隊長を俺とした 二人体制で行う」  王子は黙り込んでいる王様にチラッと目を向ければ、王様は頷き仲間達の  方へと向いた 「王子に呼ばれなかった者は参加は自由だ。参加者は自分に合う隊長の元へと 行く事な。自分と合わない能力の部隊へ参加したい奴は構わないが死ぬことに なると思えよ。戦闘開始は一時間後、集合場所はこの建物の前の噴水前で」  最後に王様が言葉を発して召喚の前での戦闘会議は終わりを告げて 散らばっていく
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