*…幸せの音。…*

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「来週の日曜…うん。じゃあどこか行こうか?」 「ん…楽しみにしてる!」 「うんっ」 そう言いながら、幸せそうに満面の笑みを浮かべる歩はそっと俺の肩を抱き寄せた。 ーーー…あたたかい。 歩のほのかに甘い香り。 酒も飲んでいないのに、頭の中がフワフワして眠たくなる。 学生の時とは違って、お互いになかなか会えないことのほうが多くなっていってーーー… だからこそ、今は1秒1秒が本当に惜しくて、1秒1秒が凄く凄く愛しくて。 「………………………好き」 このまま時間なんて止まってしまえば良いのにな。 「啓介、俺も。」 「っ…;き、聞こえてたのかよ;」 「当たり前でしょ?」 「ーーーっっっ!?っおまっ…!?」 って!?!? 聞こえるの恥ずかしかったから小さく言ってたのにこいつはっ!!;
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