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甘い匂いに誘われてフッと目を開けると、目の前には白い世界が広がっていた。
「こ、こは?」
自分の声が思ったよりも掠れる。
ゆっくりと体を起こすと、自分の部屋にいることがわかった。
状況が分かるまでに時間がかかった。
悲鳴を上げようとした瞬間、部屋に彼女が入ってくる。
「アリア様?お目覚めですか?」
急いでこちらに駆け寄ってくる。
そして彼女はそっと私の顔に触れ、彼女の指が一瞬光る。
「よかった…後遺症は残らなそう」
そういうと安心したように笑顔になる。
「アリア様、美味しいお茶を入れてきますね?」
そのまま静かに部屋を出て行く。
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