A.安心して、大丈夫だよ

2/5
前へ
/28ページ
次へ
甘い匂いに誘われてフッと目を開けると、目の前には白い世界が広がっていた。 「こ、こは?」 自分の声が思ったよりも掠れる。 ゆっくりと体を起こすと、自分の部屋にいることがわかった。 状況が分かるまでに時間がかかった。 悲鳴を上げようとした瞬間、部屋に彼女が入ってくる。 「アリア様?お目覚めですか?」 急いでこちらに駆け寄ってくる。 そして彼女はそっと私の顔に触れ、彼女の指が一瞬光る。 「よかった…後遺症は残らなそう」 そういうと安心したように笑顔になる。 「アリア様、美味しいお茶を入れてきますね?」 そのまま静かに部屋を出て行く。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加