再会
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二人は言葉すくなに握手を交わし、それぞれの道へと背を向けて別れた。 男は去っていく彼の靴音を聞きながら、空を見上げた。明日、あの店に足を運ぶことはないだろう。きっと優しい歌を幸せそうに歌うのだろうと思ったが、そんな彼を見たくはなかった。 月の美しさがせつなく、身にしみた。変わらない自分が、いとおしかった。
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