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私だって26歳まで彼氏が出来なかったわけではない。彼氏は居たが、未だ処女。付き合っても数か月ともたなかった。その原因が、大人の階段を上る途中付近で離脱するからだ。
正直に言おう。私は宗太をずっと引きずっていた。
あれさえなければ、今頃は・・・と今でも考える。
ベッドの中で宗太の結婚にグズグズ泣いていたら、トラウマになった例の言葉を思い出してしまう。
"///もう無理!もう勃たない・・・。マジ勘弁してくれ、、、"
あの言葉一つ一つが拒否だった。
無理。
勃たない。
勘弁。
そして、きつい体勢で固まった私は、宗太を思いっきり蹴飛ばして身支度半ばで部屋を出た。
蹴られた宗太が思いっきり頭を壁にぶつけたらしく、頭を擦りながらも必死に私にしがみついていた。
小さくなったイチモツを隠すでもなくだ、、、、。
勃起してないブラブラ項垂れるイチモツが今の情けない自分に見えた。
イチモツを自分と比喩した私は、一体あの時どんな顔をしていたのだろうか。その顔をしっかり見ていたのは、宗太だけだ。
結局その後、声をかけられても無言と無視を通した。
あの時は若かったから文句も言えなかったが、今の自分なら文句も言えると思い、腹が立って来たこの怒りをあいつにぶちまける決意をする。
気合いのパンチを頬に入れ、向かうは斜め道向うの前の家。
『待ってろ、宗太!10年の思いのたけを吐き出してやる!そして、私は次の恋愛に向かう!』
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