提督は鎮守府に左遷されました

2/4
前へ
/31ページ
次へ
…俺の名前は、刹那結城(セツナユウキ)。 3日前、俺が所属していた部隊が深海せん……なんだっけ? 兎も角、なんつーか。深海なんちゃらと遭遇しほぼ全滅。 そして俺は何とか生き残ったのだが、その時の隊長含めて上司がみんな殉職しちゃって…それで責任を取らされる形で左遷させられたんだ。 …て言うかブイン基地って何処だよ。 そう思った俺はGo○gleマップを開き、位置を確認する。 左遷ってレベルじゃねえぞこれ。ソロモン諸島だ?馬鹿げてやがる………。 あれか?島流しなのか??いじめか? 一通り考えた後、考えるのが面倒になった俺はタバコに火をつける。……ウマイ。 あー、話すこと無いな……まあブイン基地には部下がいるそうだから今のうちに挨拶考えておくか。 そうだな……俺の存在と、カッコ良さと、上司としての威厳と親しみやすさを混ぜた挨拶……。 うーむ……。あ!そうだ! 「私の戦闘力は53万です」 ……やめとこう、もう少し砕けた感じで。 「ククク、怖いか?」 …あ、悪くない。俺のキャラに合ってる気もするし親しみやすさがある。 オマケで厨二っぽいとか思ってもらえたら+αだ。 ……いや冷静になれ、どこの世界に初対面で怖いか?なんて聞くヤツが居るんだ。よっぽど顔が特徴的だとかじゃないと使えねぇし。 て言うか厨二って1つ間違えたらただの痛い人だしな、これで邪気眼がとか言い出したらもう末期だ。 て言うかもし、もしだよ?仮に世間は広いからこの挨拶してるヤツが居たとする、そいつがもし眼帯とかマントとかしてたとするよ?普通の人なら痛いって思うよな? だが俺の感覚が狂ってるのか、普通にカッコいいと思ってしまう……そいつがスーツとかだと最高だ。 ま、とりあえずそんな挨拶するヤツがいたらトリプルアクセル決めつつ一滴も溢さずに紅茶をティーカップに注いでやるよ。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加