鎮守府 屋上

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長門「……と、言う訳なんだ。 まさか指輪を渡した男がここの提督になってるとは複雑な心境だよ」 「成る程、そらぁちょっち気まずいどころの騒ぎとちゃうなぁ……。 ま、事情アリとは言えアンタも死を偽装した身ィや、今は指輪の話は考えん方がえぇんとちゃうか?」 長門「まあ、確かにな。 龍驤さん、つかぬことを聞くが……貴女は艦娘になる前にそういう人は居たか?」 龍驤「……ま、おったよ。 ウチのこのエセ関西弁が定着したのはソイツが原因やな。まあでも、ソイツはウチを守って死んだけどな。 ……ウチが言うのもなんやけど、特別イケメンでもなく、特別何かできるわけでも無かったフツーの男やったで」 長門「成る程、そういえば龍驤さんはここに来て長いんだよな?」 龍驤「せやな、艦娘にも二つのパターンがあるのは知っとるか?」 長門「人間と機械 ですよね」 龍驤「せや、でも最初の頃は機械しか選択肢無かったンよ。しかも強制。 徴兵制+改造人間にされると思ってくれたら早いと思うわ。 ……いくらなんでも非ぃ人道的やってなって、今は機械の方が少ないくらいやけどな。 あ、機械言(ゆ)うてもロボットやないで、どっちか言うたら半分機械みたいなもんってだけや。 まあ、兵器として最初は艦娘は量産するっちゅう話やったから機械にしたんやろうけどな。 それ故にウチは年取るのが遅いねん。……あ、年齢は永遠の10代やで」
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