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しばらく歩くこと数分、俺の目に提督室と書かれた一際立派な部屋が見えてくる。
…俺はそこの扉を開ける。キィ…という音がして木の扉は開き、机と椅子のみがある殺風景なだだっ広い空間が広がる。
提督(いや、予想以上になんもないな……布団すら無いとは)
俺がしばらく呆気に取られてると、案内してくれた幼女が話しかけてきた。
「あの、司令官さん。もうすぐみんな集まって来るので私たちも一旦戻りますね。
30分後にここに来るので、また後で」
提督「あ、あぁ……」
みんな行ってしまった。
提督(さて、どうしようか……)
とりあえず俺は椅子に腰掛ける、ハッキリ言って何も無さすぎて落ち着かない。
「……その顔だと、あまりにも殺風景で何もないし無駄に広い部屋だから何したらいいか分からないみたいだね、司令官」
提督「あぁ、そうだ。
…って、みんなと一緒に戻ったんじゃないのか?
えっと……クールビューティーちゃん」
響「クールビューティー、悪くないアダ名だね。
でも私の名前は響、覚えてくれると嬉しい」
提督「あぁ、すまない。
でだ、響。君の言う通り何をしたらいいのか分からないのが現状なんだ、何か教えてくれないか?」
響「任せて、こんなこともあろうかと今日の予定を箇条書きしたメモを持ってる。
あの子達に渡そうと思ったけど無くす可能性があるからね」
提督「それは助かるよ、ありがとう」
響からメモを受けとる。
響「確認するけど、この後は司令官の着任式だよ。
肩の力抜いてリラックスのが良いかもね、それと着任式と言っても挨拶くらいで大丈夫だよ」
提督「了解した」
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