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「ソリャゲンキダヨ!ゲンキダケド、ナンデ?ナニガアッタノ?アナタキュウニヒッコシシタデショ。ワタシサビシカッタンダヨ…。ソレガコンナトコロデ…」
ラッシュは瞳をうるうるさせている!どうも二匹の関係はなかなかに深いようで。
突然の出来事に、みやはちょっと声がかけられません。どころか、二匹だけの世界に入りかけているようなので、さすがに遠慮してそうっと背中から降りたのでした。
それを受けてリョウちゃんというパグ犬が、訥々と話し始めたのは…。
「じつはなぁ。だんなのしょうばいがだめになっちまったみてえでよ。めのいろのかわったおっさんたちが、なんにんもうちにおしかけてきたんだ。
そんなわけで、はずかしながらよなかにおひっこしってわけさ。ざんねんながら、つぎのまちでおれをくわせるよゆうはないときたんだ。
けいとらっくっていうのか、そいつのにだいにのせられてよ。ずいぶんとおくまできたなぁとおもったら、みちのとちゅうでおろされたんだ」
ここでリョウくんはひとつ溜息。ラッシュは身じろぎもせず瞳を波だたせながら、聞いています。みやは、さもありなんと小さくこっくり。
「でもな。おれ、なかなかったよ。だんなのくしゃくしゃななみだめをみちまったらよ。なにもいえなくなったさ。なんねんもかぞくでいさせてくれて、ありがとうってとこだあな。
わんっ!ってあいさつして、しただして、えがおをみせたら、びっくりしてたぜ。
おらぁ、あとにもさきにも、だんなのあんなかおははじめてだったさ。
かわいがってくれたおじょうがねててくれて、ほんとたすかったよ。あのこになかれちゃあおめえ、おれもおちついてられねえしよ」
「ソウダッタンダ…オジサン、ハブリガヨカッタノニネ。イツダッタカ、アナタンチデ、シモフリニクヲゴチソウニナッタヨネ。アレオイシカッタナ…ムスメサントモフリスビーナゲテ、イッショニアソンダヨネ♪」
「おぼえてたかい。うれしいね。ありゃあ、だんながおれとともだちのためにって、ふんぱつしてくれたんだ。うまかったよなぁ。そういやおじょうともあそんでたっけ♪」
いい思い出だったんでしょうね。二匹とも遠い目をしてますよ。
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