第4章

167/191
前へ
/691ページ
次へ
第105話 「ところで紀香ちゃん、夕子ちゃん、出身どこだっけ?」 「千葉県です」 「習志野、権兵衛です」 「だ・か・ら、こずえちゃんの故郷は知ってるし、そんなダジャレ、耳に入らないよ」 「私は広島県です」 紀香ちゃんが答える。 「へえー。広島のどこ?」 「三原市です」 「見晴らしのいいところです」 「だ・か・ら、こずえちゃんには聞いてない」 「でも、本当に三原市いいところだよね」 「ほら、正先輩も言った」 「僕のは、市にアクセントがあって、こずえちゃんのは見にアクセントがあるでしょ?」 「尾道や三原市に行ったことあるんだ。広島に行く途中。先輩の車で」 「えーっ。何キロくらい走ったんですか?」 紀香ちゃんが驚く。 「800キロちょいかな?」 「すごいすごい」 「京都の桂川SAまで一気に走り、そのあと一気に笠岡市に向かった」 「カブトガニをゆっくり見て、そのあと尾道観光」 「そして三原市で食事」 「とにかく瀬戸内海の島々が美しく、魚介類はとびきり美味しい」 「シャコとか美味しかったー」 「そのあと、宿泊は広島県の片田舎の先輩の実家」 「大きな石風呂が気持ちよかった」 夕子ちゃんの故郷は? 「北海道の小樽です」 「またまた、遠いところから」     
/691ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加