第4章

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「うえをむういて、あーるこーをおおお……」 「何だか少し、ぱらっと雨みたい」 僕は百均まみれのカバンに入っている折りたたみ傘を取り出した。 「天気予報では、晴れだと言っていたのにね」 「まあ、梅雨の時期だから多少の雨は仕方ないか」 僕はこずえちゃんに傘をかけてあげる。 「これはこれは、ずいぶんとダイソーなものを」 僕は相変わらずのこずえちゃんのギャグに呆れる。
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