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第106話
「いっただきまーす!」
中華料理店。単品だの定食だの色々注文。
女の子たちは、パシャパシャスマホで写真を撮っている。
珍しくこずえちゃんも。
「この春巻き、パリッパリで美味しいです! 焼き餃子も大きくて美味!」
紀香ちゃんや夕子ちゃんが大喜び。
「これが、宇都宮餃子っていうんですか?」
「違うよ。僕の知っている宇都宮餃子は、もう少し小さめで柔らかく、具も違う」
「ここのは、パンパンでニラもたっぷり。焼き加減も丁度いい」
「お腹が空いているからじゃなくて、ここの中華、最高です!」
こずえちゃんは、あんかけ焼きそば、エビチリ、ニラ団子に舌鼓を打つ。
「まいうー! 最高です、ここの味。味付けにメリハリがあります」
「私たち、同期の子達と横浜の中華街もたまに行きますが、正直まだ、ここほど美味しいお店を知りません」
紀香ちゃん、夕子ちゃんも舌鼓を打つ。
「ニラ団子。最高です!」
「もう、カフェテリアのニラ饅頭は忘れます」
「本当?」
僕はこずえちゃんの言葉を信じない。
「嘘です。あれはあれでいいんです。やっぱり近くで用を済ますでしょう」
「私が正先輩で用を済ましているように」
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