第4章

170/191
前へ
/691ページ
次へ
第106話 「いっただきまーす!」 中華料理店。単品だの定食だの色々注文。 女の子たちは、パシャパシャスマホで写真を撮っている。 珍しくこずえちゃんも。 「この春巻き、パリッパリで美味しいです! 焼き餃子も大きくて美味!」 紀香ちゃんや夕子ちゃんが大喜び。 「これが、宇都宮餃子っていうんですか?」 「違うよ。僕の知っている宇都宮餃子は、もう少し小さめで柔らかく、具も違う」 「ここのは、パンパンでニラもたっぷり。焼き加減も丁度いい」 「お腹が空いているからじゃなくて、ここの中華、最高です!」 こずえちゃんは、あんかけ焼きそば、エビチリ、ニラ団子に舌鼓を打つ。 「まいうー! 最高です、ここの味。味付けにメリハリがあります」 「私たち、同期の子達と横浜の中華街もたまに行きますが、正直まだ、ここほど美味しいお店を知りません」 紀香ちゃん、夕子ちゃんも舌鼓を打つ。 「ニラ団子。最高です!」 「もう、カフェテリアのニラ饅頭は忘れます」 「本当?」 僕はこずえちゃんの言葉を信じない。 「嘘です。あれはあれでいいんです。やっぱり近くで用を済ますでしょう」 「私が正先輩で用を済ましているように」     
/691ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加