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「俺もそう思うよ。正の脳の回転の仕方はただもんじゃないって」
「勉強ができるとか暗記力がいいとかじゃないんだ」
「こずえちゃんの言う、創想、色々な情報をひっくるめてそれを瞬時にまとめる。そしてそれをわかりやすく表現する」
隆も頷く。
「さて、これからワールドスクエアだっけ?」
「時間があるから、日光江戸村にも寄ろうと言うことになったんだ」
「時間がある? 江戸村?」
「あのさ、僕、論文打ち合わせがあるんだよ」
「時間なんてない」
「そこは私が手を打っておきました」
「大樹先輩に、6時帰宅なんて到底無理。温泉込み、確実に夜8時は過ぎますと」
「おいおい! それは困るよ」
「教授も快諾したそうです」
「えっ? 教授が?」
「それは何かの間違いじゃ……」
「先輩の送ったファイルを見て、とても感心していたようです」
「ゆっくり遊んでこい、とのことらしいです」
「こずえちゃん。それが怖いんだよ」
「教授は機嫌がいい時には、ものすごく機嫌がいいんだ。だけど、ムラがあってすぐ不機嫌にもなる」
「そして、大樹や義雄が餌食になる」
「いいじゃないですか。いずれにせよ正先輩と恵先輩は無事なんですから」
「そう言う話じゃなくて……」
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