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「いや、その前に、伊豆での正先輩たちの余興を見ましょう。DVDに焼いてあります」
「隆先輩は運転に集中ですよ。モニターは見ちゃダメです」
「はいはい」
こずえちゃんが仕切る。
「では、正先輩、入れてください」
知床旅情。
紀香ちゃんと夕子ちゃんはDVDを入れる前に思い出し笑い。
さて、かける。
実際演技している自分たちは、それほど受けるものとは思わないのだが、他人に受ける。
再度、紀香ちゃんと夕子ちゃんに大受けしている。
こずえちゃんにも受けている。
「大樹先輩が面白い人で、バックで踊っている正先輩たちが真面目な性格の人だから、そのバランス加減がいいんですよ」
紀香ちゃんが微笑みながら話す。
「とにかく受けますね。何度見ても」
「アブラハムには7人の子。これも思い思い適当な動きで大笑いさせます」
「これね。真面目にやるときついんだよ。結構」
「人間、たぬきになれば何でもできる、ですか?」
「別に、死ぬ気になって踊ったんじゃないけど」
僕は、この余興の後の恵ちゃんとの夜の海を思い出す。
「ずっとこのままでいたいね。永遠? だっけ?」
「うん。太陽と共に去って行った海」
僕はあの時、無言で背後から恵ちゃんのブラジャーの下の乳房を優しく手で包んだ。
恵ちゃんは、僕のジーパンを撫で上げてくれた。
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