第4章

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「いや、その前に、伊豆での正先輩たちの余興を見ましょう。DVDに焼いてあります」 「隆先輩は運転に集中ですよ。モニターは見ちゃダメです」 「はいはい」 こずえちゃんが仕切る。 「では、正先輩、入れてください」 知床旅情。 紀香ちゃんと夕子ちゃんはDVDを入れる前に思い出し笑い。 さて、かける。 実際演技している自分たちは、それほど受けるものとは思わないのだが、他人に受ける。 再度、紀香ちゃんと夕子ちゃんに大受けしている。 こずえちゃんにも受けている。 「大樹先輩が面白い人で、バックで踊っている正先輩たちが真面目な性格の人だから、そのバランス加減がいいんですよ」 紀香ちゃんが微笑みながら話す。 「とにかく受けますね。何度見ても」 「アブラハムには7人の子。これも思い思い適当な動きで大笑いさせます」 「これね。真面目にやるときついんだよ。結構」 「人間、たぬきになれば何でもできる、ですか?」 「別に、死ぬ気になって踊ったんじゃないけど」 僕は、この余興の後の恵ちゃんとの夜の海を思い出す。 「ずっとこのままでいたいね。永遠? だっけ?」 「うん。太陽と共に去って行った海」 僕はあの時、無言で背後から恵ちゃんのブラジャーの下の乳房を優しく手で包んだ。 恵ちゃんは、僕のジーパンを撫で上げてくれた。     
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