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「あの、ウェイン様! よければ、こっちのお酒もどうぞ。美味しいですよ!」
「え~、ほんと~? ありがと~」
「はぐぅ!」
幼い顔をにぱぁと綻ばせてグラスを受け取り、トロンとした目であぐあぐとお酒を飲む姿に胸キュンする隊員の多い事。
「ウェイン様、おつまみいりませんか!」
「あまい?」
「はい、勿論!」
「たべる~」
チョコを摘まんでこれもあぐあぐ。小さな口を幸せそうにして食べる姿は、まさに食べてくださいと言わんばかり。
チョコごと貴方を食べたい……
ゴクリと喉を上下させ、違う部分を滾らせる若い隊員の前で、無防備なウサギは単純な好意として全てを受け取っている。
「ウェイン様、口にチョコついてますよ」
「え~」
手でゴシゴシ、ついたチョコを赤い舌でペロペロ。そこに淫靡を感じて慌てて退散する隊員はかなり多い。
こうしてラウンジでは、冬のウサギさんに誘惑される犠牲者が多数発生したりする。
「ウェイン、飲み過ぎてない?」
「あ~、ウルバスぅ」
苦笑したウルバスがウェインの隣りに腰を下ろすと、流石に他の隊員は近づけない。
にこやかなウルバスはそのくせ、ニッコリ笑って青筋立てて威嚇するくらいはしてくる。絶対に勝てないのは、その表情だけで分かるのだ。
「今日はご機嫌なんだね」
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