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カーテンの隙間からほんの僅かに射し込む朝日に眩しさを感じ、目が覚めた。
身体が重い。
目を開けずとも、まぶたが腫れ上がっていることがわかった。
小さく溜息を吐き、朝日から逃げるかのように毛布を被る。
まぶたを持ち上げることがひどく億劫で、もうひと眠りしようと暫くじっとしていたが、眠気は完全に覚めてしまった。
もう一度、今度は深い溜息を吐き、ベットからずり落ちるように起き上がる。
重い足取りで洗面所に向かい、鏡を覗き込んだ。
「ひどい、顔……」
赤く腫れ上がったまぶたに、目の下のクマ。
自分のひどい顔色を見つめながら、昨日の出来事をぼんやりと思い返す。
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