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とりあえずここは和也が鬼をすることにした。
ルールとしては、まずは家からでてはいけないことと、みんなが隠れているかを鬼が
「もぉいいかぁ?」
と聞き、よければ返事は無しで、まだの場合は
「まぁだだよぉ」
と隠れる人が言うという普通のかくれんぼ。
さっそくはじめて俺はまずどこに隠れるか考えた。
収納の中なども考えたがそれでは扉の音でバレると思ったので考えたあげく、とりあえずロフトに上がり、奥の隅ににいき、身を縮めて隠れた。
「もぉいいかぁ?」
……
「じゃぁ行くでぇ」
和也が探しはじめた。始まってみると夜中でしかも真っ暗という中で、隠れているのだから当然静まりかえっている。
和也は少し怖くなったのか、
「どぉせ押し入れの中におるんだろぉ。もぉバレとるけぇでてこいやぁ」とか見付けてもいないのに
「みぃつけたっ」とかいっている。
これは確かに怖いが、なぜか笑いを堪える必要もあるみたいだ。
そして流華はみつけられ、そのあとなぜか二人で俺を探されてみつかった。
次の鬼はもちろん流華だ。
俺と和也は隠れる場所を探す。
また悩んでいると和也はこっそり俺に
「カーテンの裏隠れるの案外わからんくないかぁ?」と言ってきたので見てみると暗闇では案外わからないのだ。
「これは結構わからんねぇ」と言って俺も隠れる場所を探した。
結局見付からず俺もカーテンにかくれた。
そして流華は探しだした。
これまた大分探したあげく、見付けることができた。
やっぱり探すときは怖いらしい。
それからなんか行かしていくうちにいろいろ隠れるのにいい場所をみつけた。
そのなかでも俺のお気に入りになったのは、ユニットバスのバスの中にかくれること。
この場所は和也が考えたのだが、隠れた本人も探すときはそこにはいきたくないみたいだった。
和也が鬼の時に俺がバスに隠れていると、和也はまず流華を見付けていた。
それから二人はロフトの上とかカーテンとかいろいろ探しては、いないのでもぉユニットバスの中と感ずいていた。
しかし怖いということからなかなかこない。俺は来たら絶対に脅かしてやろぉと決めていた。
和也は俺に
「おい仁そこにおるのはわかっとんじゃけぇでてこいやぁ。でもこれでここにおらんかったら怖いよねぇ」とかいいながらなかなかこない。
俺はまちくたびれていた。
それからやっとはいるきになったのかと思ったら手だけをユニットバスの入り口から入れてきた。
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