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~影の存在~
俺たちはとりあえず寝よぉとしていたときのことだった。
流華がいきなり、
「タバコ吸いたい。吸わせて。」
と言ってきたのだ。
「なにいきなり言いよんやぁ。」
俺は突然そんなことを言い出すのでおどろいた。
「タバコ吸いたいんよ。一本だけならいいじゃろぉ。」
「一本でも危ないかもしれんのんじゃけぇいいわけないだろ!」
また流華なのに流華じゃない感じがしていた。
それから話していくうちに、ふっとある予感がした。
それはこいつはもしかしたら流華じゃないんじゃないかと。
と言うのも、俺の家は何かといろんな出来事があり、自分の婆さんとかもよく自分じゃない時があった。
俺の親は父さんは別のとこに住んでいて、母さんが家にいるのだが、その母さんは、霊を信じ、霊媒師の人のところに通っていた。
つまり俺が思うにこの流華は霊が体に入っているのではないかということ。
俺は試しに仕掛けてみた。
「お前なんなんや?」と聞いたら、
「何って流華じゃん。」
「それなら流華は俺とタバコ吸わんって約束したよのぉ?それならなんでさっきまで吸わんっていよったのに吸いたいとかいうんや?しかも記憶がなくなったりするのはおかしくないか?」
ともしかしたら?という気持ちに賭けてみた。
「ふっ。バレたかぁ。せっかくタバコ吸うのにいい奴みつけたのにぃ。」
やっぱりそぉだった。俺の思った通り、流華の体に入り込んでいる霊の仕業でこんなことになっていたんだ。
「なに考えとんやぁ!流華はタバコ吸っちゃいけんのになんでそんな体に入り込んでタバコ吸おぉとするんや?」
「そりゃぁこの体が入りやすかったけぇよ。」
そんな理由で流華に入り込んだというのでカチンときた。
「そんな理由でなに流華の体に入りよんやぁ!流華はタバコ吸ったらいけんのんじゃけぇそんなに吸いたいんなら俺ん中に入ってきてから吸えばえぇだろぉが!俺ならタバコ吸えるけぇいくらでも吸っちゃるけぇ俺にしろや!」
「えぇお前に?お前には入れんのんじゃぁ。」
「はっ?なんで俺には入れんのんや?入れんのんだったらいっそのことそこらへんにおるタバコすいよる入りやすいやつでも探してからそいつんとこいけやぁ!」
それから数分の言い合いののち、他のやつを探しに行くことにしたみたいだ。
「わかった。それじゃぁね。」
そぉ言い残してフッと琉華の体から抜けていった。
琉華はそのまま意識を無くしたかのよぉに倒れこんだ。
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