fluctuations～波乱～

～出会い～

そして一週間がたち今日は会う約束の日だ。俺と和也は学校から一緒に待ち合わせている地元の駅に向かった。駅までつくと和也の彼女と琉華がいた。これが始めての出会いだった。高校に入ってですでに半年がたっていたのに全く見たことがない子だった。俺の学校は工業科でいろんな科があるのだがどうやら和也の彼女と琉華は電気情報科でその科だけは唯一俺のいる機械科のある棟とは違う棟でほとんど生徒たちをみることがなかったのだ。
そんなことはどうでもいいが、俺たちは合流して近くの公園に向かった。
公園についてまず俺と琉華は同じベンチに座らされ、和也と彼女は一緒に違うベンチに座った。
しかしいきなり座らされても俺は何も話すことも見つからず黙りこんでいた。すると琉華はいろいろと話すことを考えて俺に話しかけてくる。
そんな中、
「好きな食べ物はなに？」と聞かれ、俺は好きな食べ物はいっぱいあり返答に困ってしまったのでとっさに思いついた言葉が
「なんでそんなこと聞くん？」だった。
俺は昔から仲良くなるまでは話すのが苦手だった。
そうこうしているうちに時間はすぎていった。
あぁこんなんじゃまた今回もダメかぁと半分諦めていた。
しかしまた遊ぶ約束をしてこの日は終わった。