~琉華の異変~

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~琉華の異変~

時がたつのは早いもので、もぉすぐバレンタインだ。 まぁ俺は一つは貰えるからいいのだが。 しかしバレンタインデー当日、琉華は家でいろいろとあったらしくこの日はチョコをもらうことができなかった。少しテンションは下がったが後日ちゃんともらう約束をした。 そして少し遅れたバレンタインを地元の近くの神社で貰った。 なんとチョコだけではなくプレゼント付きだ。俺はなんだろうと興奮しつつ、開けてみるとペアジッポーだった。 すごい嬉しくて一生大事にすると誓った。 しかしそんな喜びも長くは続かなかった。 なんで琉華のバレンタインが遅れたのかという話しになり、琉華に答えを求めると、 「家で父さんともめて、家出て行けって言われた。それで今はお婆ちゃんの家に行っとるんよ。」 正直びっくりした。 親に家を出て行けと言われる話しはテレビなどではよくある話しだが、実際に同じことを言われた人が目の前にいる。 「それじゃぁこれからはずっとお婆ちゃん家に住んで学校とかもくるん?」 俺はとりあえずこれからどぉするのか聞いてみた。 しかし琉華はまたしても驚くことを言った。「いや、今はとりあえずお婆ちゃん家におるけどこれからは一人暮らしするよ。じゃけぇバイトもせんといけんけぇ学校も辞めるよ。」 俺は本当に驚いた。 それと同時にやっていけるのかと不安になった。 「マジかぁ。大丈夫なんか?それになんで家出て行けって言われたん?」 聞きたい事は他にも山ほどあったがこのことだけを聞いた。
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