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 もう、なんなのかな、この濃縮合成ミルクの中に沈んでいくような感じ。節O2タイムの時みたい…… 。  ずっと、とりとめもないことを考えてたくなる。 ダメ、シャキッとしなきゃ。  とにかく……そう、二年生から三年生に上がるときに、なにかがあったのよ。  学校で休みに入る前に先生がなんか大事なことを言うって。ええと、ずっと前からニュースになってたことに関係があって。  大好きな植民惑星史のダン先生がそう言ったんだ。  ……あれ? 大好きなのは植民惑星史だったかしら、それともダン先生?  ダン先生、かっこよかったなあ。ふふ、先生の家にリッキィと遊びに行ったとき……ホントは一人で行きたかったんだけどさ、あの()がどうしても一緒に行きたいって言うもんだから、もう。  ダン先生の飼ってた猫が可愛かったあ……そう、ピート。モッフモフだった。  ずっと、ダン先生の授業受けてたかったなあ。先生のこと見てられるだけでよかったから。ふふ、先生の家に行ったのは一度きりの勇気。特別な気持ちだってことが知られたら、何もかも壊れちゃうもんね……。  ええと、なんだっけ。
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