終末の週末

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もう冷たくなってきた風が、学者の身体を撫でていく。 「さようなら」  終末の週末を迎える彼らに向かって言葉を吐いてみる。  叫びに近い学者の声は、沈黙した街に響くこともなく消えていった。                      了
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