一話 闇の皇子ナオ・ヴラド

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「いいですか!ぼっちゃま!」 「あーうるさいな。わかったよ」 「ならば、お答え下さい!理力の塔はなんでした?」 「だからー悪魔と天使が戦争した時に収集つかなくなったから当時の魔王と天使の偉い奴でお互い干渉しないように塔の上と下で縄張りを分けたんだろ」 「左様、ではなぜ魔王に戴冠した者はあの塔を昇るのですじゃ?」 「そりゃ、天使の野郎が約束破って魔界に現れたから魔王としては睨み効かすて事でしょ?」 「概ね正解ですな」 ネーダと少年の日常は、こうだ 少年は次代魔王になる事を定められており 執事長のネーダは熱心に様々な教育をしてきた。 同世代の悪魔と遊ぶ事も許されず少年は徹底的に鍛え上げられた。 しかしそんな日々に反発するかのように少年は夜な夜な城下町やスラムに繰り出し身分を隠し 同世代の悪魔達と交流を深めていった。
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