0人が本棚に入れています
本棚に追加
魔王戴冠式
次代の魔王となる者のいわゆる御披露目パーティーだ
この日は、魔王城は市民にも開放され城内に入る事を許される。
先代の魔王の統治からまだ10年
早すぎる魔王交代に魔界全土は戸惑っていたが
お祭り騒ぎの本日は各地から悪魔が集まってきた
城下町は賑わい城内では戴冠式の準備で慌ただしく動いていた。
「おい、爺」
「何ですか?ぼっちゃま」
「戴冠の儀まで後数時間ある。少し風に当たってくるな」
「と言って城下町で悪タレ共と会おうと言うのではないでしょうな!」
「げ…」
「ふう…まあそんなヤンチャも今日限りですぞ。一時間前にはお戻り下さいませ」
「ありがとうな」
少年は、城内から駆け足で出ていく
「やれやれ。ぼっちゃま…」
最初のコメントを投稿しよう!