後日談(2)

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しかし。 ある言葉が、気になる。 ……ん? ヴァロン、今……お風呂って言った? !っ……お風呂ッ!? 「ま、まだっ……早くないッ?!」 ”お風呂”という言葉に過敏に反応してしまった私は、思わずソファーから立ち上がりヴァロンから離れた。 この流れでお風呂。 恋人→夜→二人きりで過ごす……。 となれば、恋愛経験がほとんどない私にも展開が予想出来る。 するとこれからの展開を察した心臓が、さっきとは違うバクバク音を立て始めた。 「早いか?もう、21時近いぜ? ……じゃ、俺先に入っていい?」 ヴァロンは私を見て首を傾げると、壁に掛かった時計を確認し、ソファーから立ち上がってお風呂の準備を始める。 「う、うんっ。 お先に、どうぞ……」 「あ、冷蔵庫の飲み物とか飲んでいいから」 「あ、ありがと……」 そんな会話を交わして……。 ヴァロンは、お風呂の方に消えて行った。
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