後日談(2)

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暫くすると……。 微かにお風呂場の方から、ヴァロンの浴びるシャワーの音が聞こえる。 「……~~~っ」 身体が熱くなって、どうしていいのか分からない。 以前の二人きりとは、違う。 恋人のヴァロンとの夜。 しかも、婚約者。 それって当然……。 そういう事も、あるよね? 「私をあげる」って、言っちゃったし……。 ヴァロンの事が大好きだ。 でも、両想いになって、つい昨日初めてキスしたばっかり。 嫌じゃ、ない。 嫌じゃない、けど……っ。 いきなり一気に関係が進み過ぎて、心の準備が追いついていない。 急に身体が小刻みに震えだす。 ついさっきまでヴァロンに甘えたいと思っていたのに……。 これからの時間を思うと、私はどうしようもない不安にかられた。
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