後日談(3)

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「ッ……!」 ドクンッと痛い位に響いた鼓動。 思わずバッと目を逸らしてしまった。 何故か泣きたくなる位の緊張に襲われて、身体がカタカタと震える。 や、やだっ……。 っ……どうしてッ? こんなんじゃ、ヴァロンが変に思う。 「普通にしなきゃ!」と自分に言い聞かせながらも、ソファーから動けない。 目をギュッと閉じて俯いていると……。 頬にピタッと何かが当たり、ヒヤリとした感覚。 「!っ……ひゃあッ!な、なにっ?」 驚いて顔を上げると、私の座っているソファーの背後からヴァロンが顔を覗かせて、水の入ったボトルを持って意地悪そうに笑っていた。 「っ……」 「ほれっ 」 「ひゃっ!も、もうっ!ヴァロンッ!」 私が無抵抗なのをいい事に、ヴァロンはもう一度冷たいボトルを私の頬にくっ付ける。 そして私の反応を見て、ククッと笑って言った。
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