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***
30分後ーー。
お風呂から上がった私は驚いた。
ヴァロンは本当に、私に気付かない。
近くに寄っても、覗き込んでも、仕事しか見てない。
机に向かってその上に置かれた機械の画面を見ながら、何やら印刷された紙に色々書き込んだりしてる。
パラパラと資料をめくり、難しい表情をしたと思ったら……。
「ーーあ、わり。
シュウ、ちょっと聞きたい事あんだけどさ……」
通信機って教えてくれた、小さい画面のついた機械でシュウさんと話し始めた。
夢の配達人が使う、特別に造られた小型電話なんだって。
ヴァロンはシュウさんとその通信機で話している最中も、資料と画面を見る目も休めない。
すごい集中力。
これが夢の配達人の白金バッジの仕事ぶり、なんだ。
感心のあまり思わず「ほわぁ~」と開いた口が塞がらない。
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