後日談(3)

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*** ヴァロンとのすれ違い生活が続いた、10日後ーー。 「……ん、リディア?」 眠る私の頬に触れる温もり。 気持ち良くて、私は思わずその温もりに手を伸ばした。 すると手に触れたのは、リディアのフワフワの毛並みじゃなくて……。 大きな、手。 そっと目を開けると、そこに居るのはベッドの脇で身を屈めて私の顔を覗き込む、ヴァロンの姿。 「!っ……ヴァロン?」 「悪い、起こしちゃったな」 彼の言葉に、私は首を横に振りながら身体を起こす。 窓の隙間から差し込む朝陽。 時計を見ると、もうすぐ朝の6時。
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