21人が本棚に入れています
本棚に追加
「3月3日、アカリの誕生日。
俺の為に、これ着てくれる?」
「!……さ、3月3日?」
それはもう間近に迫った、私の18歳の誕生日だった。
っ……こんなに嬉しくて、幸せな誕生日、ないよ。
「ヴァロン!大好きっ」
私は振り返ると、歓喜の気持ちを表すように力一杯ヴァロンに抱き付いた。
「結婚式前日まで仕事詰まってるから一人にしちゃうけど、それ終わったら連休取れるからさ。
もう少し、我慢してて?」
「っ……うん!」
優しいヴァロンの言葉。
まさに、幸せいっぱい。
彼の暖かい腕の中で、私は笑顔で頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!