後日談(4)

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胸がキュンッとときめく甘い笑顔。 彼にそんな風に頼まれて断れる筈がない。 「っ……が、頑張る!」 「ありがと。 じゃ、俺シャワー浴びてくる」 すっかりやる気満々の私を見てフッと微笑んだヴァロンは、頬にチュッとキスをしてくれてお風呂場に消えて行った。 ……もうっ、ヴァロンってば! 本当に私の扱いが上手いんだから~っ。 キスされた頬を押さえながら、ニヤニヤが止まらない。 ヴァロンの大切なお客様。 喜んでもらえる物を作らなきゃ!と、私は気合を入れてお菓子作りを始めた。 ……。 暫くして……。 ヴァロンはお風呂から出て来ると、私服ではなくてビシッとしたスーツに着替え始める。 その姿を見て、私はどんなすごい人が来るのかと……。 ソワソワして落ち着かなかった。
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